大島智衣の「oh! しまった!!」

しまったあれこれ随想録

〈31〉新しい弟はギャル男

3年ぶりに浮気をした。彼と遠距離になってしまい、手近なところに手を出してしまったのだ。美容室の話です。 昨夏、「菊池亜希子ちゃん可愛いなぁ。菊池亜希子ちゃんになりたい」とバッサリ切ってもらったら田嶋陽子女史になってしまって以来、髪は伸ばしっ…

大好きな映画

横浜を舞台にした連作ショートフィルム「Life works」は、利重剛監督と、映画『ヨコハマメリー』『禅と骨』の中村高寬監督が、2014年に企画製作をスタートさせた、“普通に生きる人々の〈心のひだ〉や〈些細な感情〉を丁寧に見つめて描く”短編映画シリーズで…

女子的エモさが好きな映画

四部構成からなる松居大悟監督『自分の事ばかりで情けなくなるよ』の中で、山田真歩さん主演の『あたしの窓』は、なんか悔しかったり、切なかったり、どうしようもなくぐずってしまった行き場のない一日の終りに観たくなる。

子役が好きな映画

子役に目がないというわけではないのだけれど、ホントに可愛くて仕方なかったのが韓国映画『加速スキャンダル』のワン・ソクヒョン君。あどけないお爺ちゃん(?)みたいな風貌でいじらしいったらない。この作品、主演は『猟奇的な彼女』のチャ・テヒョン。…

サントラが好きな映画

初めて映画のサウンドトラックCDを買ったのは、ビョークの『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を観たその足で。20世紀フォックス初製作のアニメ映画『アナスタシア』もよく聴いた。最近では『アナと雪の女王』の ♪Let it go (松たか子ver.)も。それでもやっぱ…

〈30〉どうか待ってて、本命の

ここのところ、やけに天丼が食べたくて。帰り道、ひと駅分先にある「てんや」まで歩いて食べに行くか否かで悩み続けていた。 行けばいいじゃないか。と思う。だけどナゼか、あらゆる方法で蹴散らしてきていた。 ある日は、スーパーで天ぷらのお惣菜を買って…

キャストが好きな映画

歌舞伎町の映画館でアルバイトをしていた大学生の頃、スティーブン・ソダーバーグ監督の『トラフィック』を観てラストの何でもないシーンの何でもないベニシオ・デル・トロに完全にオチました。野球場のベンチで試合を見ながらただ手を叩いているだけのデル…

脚本が好きな映画

いくつもの台詞に心酔させられた渡辺あやさん脚本の『メゾン・ド・ヒミコ』。そのDVDに特別収蔵されている彼女脚本・監督の短編映画『懲戒免職』が本当に本当に好きで、観ながら脚本を書き起こしたほど。いつかどこかで読んだ渡辺さんの「愛を触媒に、生と性…

昔から好きな映画

「好きな映画は?」と訊かれると昔から挙げているのが『ゴースト・ワールド』『耳に残るは君の歌声』『親切なクムジャさん』あたり。あと利重剛監督の『エレファントソング』です。

〈29〉この父にして 〜道産子の野望編〜

オカシな人ほど、憎いような愛しいようなで、ムカつく。 ある休日の昼下がり。台所で父が、手に余るほどのでっかい球体を「おっとっと……っとっとっと」とニヤニヤしながら、りんごのように皮を剥いてるのは、よく見たらメロンだった。 「何してんの???」 …

〈28〉一番最初にできなかった人

小さい頃、TVで観ていたお気に入りアニメ『魔法の天使クリィミーマミ』のおもちゃのステッキを買ってもらった私は、早速そわそわと自分の部屋にこもり、こっそりとステッキを振ってみた。 パンプル ピンプル パムポップン 呪文を唱え、アニメで観たとおりに…

〈27〉「フォ〜!!」と叫んだ日

興奮冷めやらない。思わず「フォ〜!!」と叫んでしまった。 ゴールデンウィーク真っ只中の今、私は両親の旅の付き添いで福島県はスパリゾートハワイアンズに来ている。 2泊3日の旅程で、一日目は南会津の大内宿へ。そして二日目の今日、ハワイアンズへとや…

〈26〉SNSの弁当写真=誰かの旦那さま

日々SNSにアップされる誰かの手作り弁当写真が目に入ると、性根に難ありの私はモヤっとする。「また弁当か!」とイラっとしさえする。なぜなのだろう? そこへ天使のおーしま、ポッと現れて、 天使のおーしま いいじゃないの、お弁当。微笑ましいじゃない。…

びわ、びわ、びわ

一番好きな果物は梨。だけど、びわも好きです。びわってなんか、別格な感じがしませんか。私の前世、びわだったんじゃ? ってくらいびわの種が捨てられません。一年ほど鉢で育てたびわの苗木を今日、地植えしようとしたら、そこは以前も同様にびわを植えたら…

もしもしカメよ、亀せんよ

少し前にハマったのが筑豊製菓の「もしもしかめさん」。「ぼんち揚げ」や「歌舞伎揚げ」に似たせんべいで、それらほど甘くなく、やや堅めの歯ごたえがクセになります。以前、九州地方のお土産にいただいた亀せんなるお菓子が衝撃的においしくて、それ以降「…

年に一度は笹ちまき

こればっかりはホンっっっ当に美味しいなぁと思うのが新潟の笹ちまき。っていつもそんなことを言っている気がするけれど(笑)。シンプルなもち米の甘みとふかふかさ。きな粉をつければ香ばしく。あゝ食べたい。前回いただいたのが2015年…もう3年も食べてい…

湿気っても菓子

湿気った菓子が好きな人っていますよね。私もです! 中村のチーズあられ、コーンポタージュスナックなど、そのままでもおいしいけど、わざわざ開封して半日〜一日経った後に「うっひっひ!これこれ!」とシケ菓子状態になったのをいただきます。今すぐ湿気ら…

〈25〉傘がないわけじゃない

男の人と歩いていて雨が降ってくると「まいったなぁ」と思ってしまう。 内心でドキドキしているのだ。その人と“相合傘”になるのを。「恋でも始まるんじゃないか」と勝手に。 何も迷うことはない。「どうぞ」と傘を差し出せばいい。 だけど、「そんな美人さん…

おいしい皮算用

感動的においしいものに出遭うと「じぶんの結婚式をやる時にはここの料理で!」「引き出物のお菓子はコレ!」などと勝手に想像してご満悦である。今のところ、披露宴のメイン料理は横浜中華街・海員閣の旨トロな豚ばらはん、二次会は同じく横浜中華街・萬来…

恋するポテトチップス

数多あるポテトチップスを食べ比べてきた中で、最終的に最も信頼しているのはカルビーのうすしお味です。言うなれば結婚したいタイプ。一方、恋愛したいタイプといえるのが湖池屋のうすしお味でしょう。常に誠実で実直な仕上がりのカルビー氏に対し、湖池屋…

春はたけのこ、穂先のメンマ

たけのこが旬ですね。「桃屋の穂先メンマ やわらぎ」って食べたことありますか? ご飯がススむのススまないのって! 下手したら一気にひと瓶ペロリといっちゃいそう。でも、300円くらいするのでそこはなんとかセーブ(笑)。約2倍の大きさの「お徳用」瓶を発…

〈24〉一旦、持ち帰らせてください!

「一旦、持ち帰らせてください!」 医師から手術を薦められ、ひよった私の口から出た言葉がこれだった。 我ながらなんてさらりと便利な言い回しが口をついて出てきたのだろう。 貧血改善の為に一泊二日で帰宅できるという簡単な手術だというが、全身麻酔をす…

〈23〉ひじの皮が厚い女になりたい

ある日、ひじをつくと「痛っ!」となったので袖をまくって見てみると、 「なんだこれは……?」 両ひじとも擦り剥けた感じに赤くなっていた。 「あ、もしかして。いや、まさか!?」 思い当たることが一つだけあった。 その前夜、ひさしぶりにお気に入りの男性…

〈22〉性根がスポンジ・ラブ

気づくと、それまで仲の良かった人に、心の扉をガッシャン閉じられ完全に無視されていることがある。一人や二人じゃない。きっと、私の言動の何かがその人たちの中で「ナシ!」ってことになったのだと思う。 その度に、結構落ち込む。 それから何年も経った…

〈21〉寿司の乗る木

ある朝、公園の入口の大きな木に貼り紙が巻き付けられていた。 《植替えのお知らせ》 この木は育ちが悪く、経過観察を続けてきましたが、 回復の見込みがないため植え替えます。 なんたるもの哀しさ……! 毎朝、この公園の木のそばを横切って、職場へと向かっ…

ひとひら

2018年3月18日(日) ミモザ、サンシュユ(山茱萸)、ミツマタ(三椏)、マンサク、ロウバイ、日向水木、モッコウバラ・・・小さな黄色い花をわあと咲かせる木たち。目を引く美しさと可憐さ。そのひとひらにでもなれたら。

思うと思う

2018年3月17日(土) これは辛夷(こぶし)かな木蓮かなと来年もまたその先も、思うと思う。今日わたしを思い出してくれた人はいたかな。

「廊下は走らない! 右側歩行!」

2018年3月16日(金) 最近は歩くとき皆んな道の左側を歩いてることが多い気がするの、なんでなんだろうなぁ? と、私も皆んなに合わせて左側を歩きながら思っています。昔は学校の廊下をはじめ右側歩行が励行されていたのに。なんで、いつの間に、歩行者も左側…

本当はどこかで元気でいて

2018年3月15日(木) いつの間にかごみ箱に落ちちゃって、どこかに行っちゃったものって少なからずありそうですよね。お気に入りの柚子のヘアオイルが先週から見当たりません。なぜか脳裏にはっきりと思い浮かぶ、置いていた棚の下のごみ箱にうっかり落ちちゃ…

〈20〉手を、ふる。

この先に消防署がある。 朝、出勤しがけに消防隊員がずらっと整列し朝礼をしているのを見るのが好きだ。 消防署の周りをランニングしている隊員たちに遭遇するのも好きだ。電車のダイヤが乱れてるけど、「本日に限り始発で運行します」とタイミングよく始発…